URL:https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/researchers-eye/202003-3.html
同盟をDNA(血や人種)に還元させすぎるのは危険ですし、現実にも合致しませんが、他方でやはり無視できないのではとの思いをずっと持ってきました。米英関係を見てもそうですし、米豪関係もそうです。昨年11月に豪州を訪れたときに、「豪州にとっての対米同盟はDNAの一部ではないか?」と皆さんに質問し続け、またいろいろと考えることができました。
「日本をアジアの英国に」という議論は、米国でも一時流行りましたが、私は一貫して懐疑的です。日米同盟は、いわば「DNAではない同盟」の挑戦として画期的なのだと考えています。