鶴岡路人「ゲイツ演説に見るNATOの現実と課題」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2011年7月8日)が、東京財団のサイトに掲載されました。
(全文リンク)http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=276
ゲイツ米国防長官はすでに退任してしまいましたが、在任中、NATOや欧州関係でも、興味深いスピーチを幾度となくしてくれました。今回の小文の対象は今年6月10日のブリュッセルでの「お別れ演説」ですが、NATO関係では、欧州の「非軍事化(demilitalization)」を、「21世紀において真の安全保障と恒久的平和を達成するにあたっての障害」であるとして厳しく批判した2010年2月のワシントンでの演説が特に思い出されます。
ゲイツ氏は、すでに1997年にFrom the Shadows: The Ultimate Insider's Story of Five Presidents and How They Won the Cold Warと題する回顧録を出版していますが、今後は、国防長官時代の回顧録に期待したいところです。同時に、後任のパネッタ長官にも好演説を期待したいと思います。