細谷雄一編『戦後アジア・ヨーロッパ関係史――冷戦・脱植民地化・地域主義』(慶應義塾大学出版会、2015年)が刊行されました。私は、第11章「冷戦と日欧政治・安全保障関係」を寄稿いたしました。慶應義塾大学東アジア研究所のプロジェクトとして2012年から共同研究してきたものの成果です。お手にとっていただければ幸いです。
慶應義塾大学出版会サイト:
https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766422894/
Amazonco.jpサイト:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766422899/keioup-22
上の写真には入っていませんが、本の帯(および序章)では「戦後国際政治史を問い直す」と大きく掲げられています。目次は以下のとおりです。
【目次】
序章 戦後国際政治史の新しい視角(細谷雄一)
第1章 西側同盟のグローバル化
――ヨーロッパ冷戦からアジア冷戦へ(細谷雄一)
第2章 フランスと東アジア、1945-1951年
――「第二次世界大戦の論理」と「冷戦の論理」のはざまで(宮下雄一郎)
第3章 イギリスと東アジア、1945-1948年
――英中友好通商航海条約交渉を中心に(林大輔)
第4章 コモンウェルスの絆
――マクミラン首相のアジア歴訪、1958年(小川浩之)
第5章 帝国の終焉と同盟の解体
――イギリスの脱植民地化政策とSEATO(水本義彦)
第6章 イギリスの核不拡散政策とインド、1964-1968年(小林弘幸)
第7章 「一つの中国」と東西ドイツ
――中国と西ドイツの国交正常化(福田円)
第8章 東西ドイツ関係と日本――1966-1981年(鈴木均)
第9章 似て非なる関係
――南北朝鮮、東方政策、EC諸国、1969-1975年(山本健)
第10章 地域間関係の制度化
――ECのASEAN政策、1975-1980年(黒田友哉)
第11章 冷戦と日欧政治・安全保障関係(鶴岡路人)
あとがき
索引