2020/01/31

『EU離脱』(ちくま新書)の見本が届きました!

鶴岡路人『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書、2020年)の見本が届きました。2月5日(7日?10日?)の刊行予定日まで秒読みです。そしてイギリスは、EU加盟国としてとして迎える最後の日に・・・。

(カプラ風に積んでみました。)

(ちくま新書のTwitterアカウントから借用)

(ちくま新書のTwitterアカウントから借用)

(ちくま新書のTwitterアカウントから借用)

2020/01/30

Brexitとは何だったのか、何をもたらすのか(「Brexitカウントダウン」最終回)

東京財団政策研究所ウェブサイトでの連載「Brexitカウントダウン」の第22回(最終回)として、鶴岡路人「Brexitとは何だったのか、何をもたらすのか」(2020年1月29日)が同研究所のサイトに掲載されました。

記事URL:https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3321


2019年3月からの連載が今回で終了となります。お付き合いありがとうございました。かなり頻繁な時期もあったため、このブログで紹介できなかったものも多いのですが、第1回から第22回までの全ての記事は下記からリンクされています。

記事一覧URL:https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3128

また、以前にもご紹介のとおり、この連載をもとに大幅に加筆・修正・再構成を行ったものが、鶴岡路人『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書)として2020年2月5日に刊行予定です。あわせて、よろしくお願いいたします。

2020/01/29

日本外交における国際主義の挑戦――緒方貞子氏が問うたもの

鶴岡路人「日本外交における国際主義の挑戦――緒方貞子氏の問うたもの」nippon.com(2020年1月28日)が掲載されました。

記事URL:https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00541/

緒方貞子氏の足跡や人となりについては、生前の氏と関係の深かった方々による追悼記事にお任せし、拙文では、国際政治・日本外交の文脈で緒方氏の主張を改めて考えてみることにしました。一言でいってしまえば、国際主義を標榜したものの、残念ながらそれは日本外交には根付かなかったということなのだと思います。緒方氏からの宿題は重いです。

(写真:nippon.comから)

今回、nippon.comには初めての寄稿になりました。私自身は緒方氏との直接的な接点はほとんどなかったのですが、野村健・納家政嗣編『聞き書 緒方貞子回顧録』(岩波書店、2015年)は、最も好きな本の1冊でして、今回も主としてこれに依拠しながら、緒方氏の考えを私なりに解釈・整理してみました。


岩波書店紹介ページ:https://www.iwanami.co.jp/book/b262005.html

2020/01/25

『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書)

鶴岡路人『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書、2020年)が、2月5日に刊行予定です。すでにAmazon等で予約が始まっています。税込み946円(本体860円)です。出版されましたら改めてご案内しますが、書影ができました。

Amazon.co.jp: https://www.amazon.co.jp/gp/product/448007287X/ref=ox_sc_act_title_6?smid=AN1VRQENFRJN5&psc=1


2020/01/17

米欧関係の展開と日本(『国際問題』)

鶴岡路人「米欧関係の展開と日本――変容する日米欧関係のダイナミズム」『国際問題』(2020年1・2月号)が刊行されました。次号(3月号)が刊行されるまでの期間限定ですが、日本国際問題研究所のウェブサイトで無料でダウンロード可能です。


2020年1・2月号URL:http://www2.jiia.or.jp/BOOK/
拙稿PDF:http://www2.jiia.or.jp/kokusaimondai_archive/2020/2020-01_004.pdf


米欧関係の変調が、欧州の対外関係にいかに影響を及ぼすか、そして、それらは日本にとって何を意味するのかを検討しました。文字数が限られていますので、さまざまな側面を浅くしか扱えませんでしたが、トランプ政権下で日米関係を考えるうえでも、参照事例としての米欧関係を理解することの重要性は上昇しています。

2020/01/06

米英「特別な関係」の行方(笹川平和財団IINA)

鶴岡路人「米英『特別な関係』の行方(前編)――EUの後ろ盾を失う英国」笹川平和財団・国際情報ネットワーク(IINA)(2019年8月28日)

鶴岡路人「米英『特別な関係』の行方(後編)――変わらない信頼と忍び寄る脅威」笹川平和財団・国際情報ネットワーク(IINA)(2019年9月10日)

記事URL(前編):https://www.spf.org/iina/articles/tsuruoka_09.html
記事URL(後編):https://www.spf.org/iina/articles/tsuruoka_10.html



トランプ・ジョンソン時代の米英の「特別な関係」について、笹川平和財団IINAに2回に分けて寄稿しました。前編サブタイトルのとおりでして、Brexitによる英国の対米ポジションの悪化は避けられません。英国にとっては、米国とのFTA交渉が最初の試練になります。

他方で、中国企業ファーウェイの5Gネットワークからの排除をめぐり、米国の立場と英国の立場には現在のところ相違がありますが、この問題に関する米国と他の同盟国との関係(米国によるファーウェイ排除への強い圧力行使)に比べると、米英関係は様子が異なるようです。後編ではこの背景を探ってみました。

2020/01/01

2020年 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
新しい年をいかがお過ごしでしょうか。
2020年が皆様にとってよい一年になることをお祈りしております。

このブログは、開設以来、基本的に拙稿のご紹介の場として使ってきましたが、この数年、更新が不定期で、本来掲載すべきもののまだ掲載できていないバックログがかなりたまった状態になっておりました・・・。2020年になったのを機に、今後はタイムリーに更新するようにしたいと考えおりますので、よろしくお願いいたします。

研究については、本来、昨年中に刊行されているはずのNATOに関する単著の研究書があったのですが、いろいろとあり、原稿が終わらないままに年を越してしまいました。すでに何年も遅れているプロジェクトでして、NATOが70周年だった2019年中に出せなかったことは、まさに痛恨の極みでした。関係者にもご迷惑をおかけしております。

昨年、NATO以上に気を取られてしまったのが、イギリスのEU離脱(Brexit)問題でした・・・。個人的にも思い入れがあり、複雑な心境にならざるを得ない対象でして、東京財団政策研究所のウェブサイトで「Brexitカウントダウン」として2019年3月から、時評の連載を行いました。当初は数回で終わる予定だったのですが、Brexit自体が延期されたために連載も長引き、結局、2019年年末までに21回の連載となりました。

ただ、2019年12月の英総選挙でジョンソン首相率いる保守党が勝利したことから、ようやく、2020年1月末の離脱実現が現実のものになりました(これに伴い、「Brexitカウントダウン」も近く終了予定です)。

イギリスの離脱日とほぼ重なることになったのは偶然ですが、「Brexitカウントダウン」として連載してきたものを基に、『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書)を、2020年2月5日に刊行することになりました。年末年始は、この校正に追われております・・・。刊行されましたら、このブログでも改めてご紹介いたしますが、すでにAmazonなどでは情報が掲載され、予約注文が可能になっています。少しでも多くの方々にお手にとっていただくことができれば幸いです。

この本の後は、上記NATOに関する研究書、さらには、これまた以前からお約束しているEUに関する教科書、さらには別の新書など、一つ一つ、取り組んでいければと思っております(英語でお約束してる原稿もいくつかありますが・・・)。

引き続きよろしくお願いいたします。

2020年元旦 鶴岡 路人