2020/01/01

2020年 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
新しい年をいかがお過ごしでしょうか。
2020年が皆様にとってよい一年になることをお祈りしております。

このブログは、開設以来、基本的に拙稿のご紹介の場として使ってきましたが、この数年、更新が不定期で、本来掲載すべきもののまだ掲載できていないバックログがかなりたまった状態になっておりました・・・。2020年になったのを機に、今後はタイムリーに更新するようにしたいと考えおりますので、よろしくお願いいたします。

研究については、本来、昨年中に刊行されているはずのNATOに関する単著の研究書があったのですが、いろいろとあり、原稿が終わらないままに年を越してしまいました。すでに何年も遅れているプロジェクトでして、NATOが70周年だった2019年中に出せなかったことは、まさに痛恨の極みでした。関係者にもご迷惑をおかけしております。

昨年、NATO以上に気を取られてしまったのが、イギリスのEU離脱(Brexit)問題でした・・・。個人的にも思い入れがあり、複雑な心境にならざるを得ない対象でして、東京財団政策研究所のウェブサイトで「Brexitカウントダウン」として2019年3月から、時評の連載を行いました。当初は数回で終わる予定だったのですが、Brexit自体が延期されたために連載も長引き、結局、2019年年末までに21回の連載となりました。

ただ、2019年12月の英総選挙でジョンソン首相率いる保守党が勝利したことから、ようやく、2020年1月末の離脱実現が現実のものになりました(これに伴い、「Brexitカウントダウン」も近く終了予定です)。

イギリスの離脱日とほぼ重なることになったのは偶然ですが、「Brexitカウントダウン」として連載してきたものを基に、『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書)を、2020年2月5日に刊行することになりました。年末年始は、この校正に追われております・・・。刊行されましたら、このブログでも改めてご紹介いたしますが、すでにAmazonなどでは情報が掲載され、予約注文が可能になっています。少しでも多くの方々にお手にとっていただくことができれば幸いです。

この本の後は、上記NATOに関する研究書、さらには、これまた以前からお約束しているEUに関する教科書、さらには別の新書など、一つ一つ、取り組んでいければと思っております(英語でお約束してる原稿もいくつかありますが・・・)。

引き続きよろしくお願いいたします。

2020年元旦 鶴岡 路人