2020/04/23

「どうした!?英国」(国際政治チャンネル)

3月20日(金)にニコニコチャンネルの「国際政治チャンネル」の「どうした!?英国」に出演し、細谷雄一先生司会のもと、君塚直隆先生とご一緒いたしました。

君塚先生の『エリザベス女王』(中公新書)と拙著『EU離脱』(ちくま新書)の刊行を受けて、あわせて英国について大いに語り合うという企画でした。「国際政治チャンネル」にお邪魔するのは初めてでして、今一つ勝手が分からない部分もありましたが、楽しかったです。関係者の皆様、そして、ご覧いただいた方々、ありがとうございます。

2部構成でして、前半の1時間ちょっとが無料、後半が有料です。私のBrexitの話は主に後半なのですが、前半部分はYouTubeでも公開されています。

ニコニコURL:https://ch.nicovideo.jp/morley/video/so36613183


YouTube URL:https://www.youtube.com/watch?v=jQ4sY8ynp1I&t=4s


2020/04/22

「新型コロナウイルス 感染拡大で亀裂深まるEU」(NHK・BS1)

NHK・BS1「キャッチ!世界のトップニュース」(2020年4月20日朝8時から)の特集「新型コロナウイルス 感染拡大で亀裂深まるEU」で、EUの対応と課題についてお話しました。自宅からSkypeでの事前収録でした。

時間の関係もあり、あまり深い部分には入れませんでしたが、非常にうまく編集していただきました。そして、ほとんどそのまま文字起こしされたものが、記事としてNHKのサイトに掲載されています。

記事URL:https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/catch/archive/2020/04/0420.html







2020/04/07

新型コロナウイルスに直面するEU

鶴岡路人「新型コロナウイルスに直面するEU――結束を保てるのか」笹川平和財団国際情報ネットワーク分析(IINA)(2020年4月6日)が笹川平和財団のサイトにアップされました。

URL:https://www.spf.org/iina/articles/tsuruoka_12.html



新型コロナウイルスに関して、欧州についても、イタリアやスペインの現状などについては、日本でもさまざまに報じられています。しかし、EUの姿はほとんど見えず、話題になるのはEU内でのマスクの奪い合いといったような状況でして、「EUは何をしているのだ」との思いが私自身、募っていました。

そこで、とりあえずの観察としてIINAに小文を寄せました。その中でも触れた「コロナ債」に関する議論の行方は、引き続き注目です。人命が直接に関わるなかで、EUの結束の真価が問われています。

2020/04/05

The Shape of a Japan-UK Free Trade Agreement

Michito Tsuruoka, "The Shape of a Japan-UK Free Trade Agreement: Limiting damages or designing a bold future?" The Diplomat, 2 April 2020.

Article URL: https://thediplomat.com/2020/04/the-shape-of-a-japan-uk-free-trade-agreement/


Also reprinted as Michito Tsuruoka, "The Shape of a Japan-U.K. free trade agreement: Should the aim be limiting damage or designing a bold future?" The Japan Times, 4 April 2020.

Article URL: https://www.japantimes.co.jp/opinion/2020/04/04/commentary/japan-commentary/shape-japan-u-k-free-trade-agreement-2/#.XoljNcj7RPY



There is a trade-off between (1) making the agreement ready on time, thus limiting damage and (2) designing a bold future by showing a new model of the economic partnership between advanced and mature economies. It all depends on the outcome of the EU-UK negotiations. Trade negotiators in Tokyo do not want to conclude a definitive deal with London before knowing the final shape of the EU-UK economic partnership - thus they remain in the wait-and-see mode.

世の中、新型コロナウイルス対応でそれどころではありませんが、Brexit後の日英関係の焦点の一つである日英FTAについて、日本の観点で論点を整理してみました。

移行期間終了時点で日英間の枠組みが消滅することを避けるために、「とりあえず」の協定を結ぶのか、これを好機として、今後の世界の先進国間の経済連携のモデルとなるような野心的な協定を目指すのか。後者の場合は、交渉に時間がかかるために、その前段階として、「とりあえず」の協定を締結する必要が生じるかもしれませんが、日本側では、いかなるFTA(EPA)でも、国会の承認を得なければならないとの事情があり、これを2度も行うのは避けたいとの考慮もあります。

そのため、まずはEU・英国間のFTA交渉がどうなるのか、2020年末までの移行期間が延長されるか否かなどを見極める必要があるというのが基本的姿勢なのだと思います。EU・英国間交渉もコロナウイルスの影響でほとんど停止していますし、日英間では正式な交渉入りができていません。遠隔でのビデオ会議でも、ある程度の話し合いはできますが、FTA交渉は、いくつものセッションが同時並行する大規模なものであり、例えば1週間、朝から晩まで集中的に行うようなものですので、ビデオ会議だけではなかなか厳しそうです。

日英FTAについては、時機を見て日本語でも何か書ければと思っていますが、とりあえずは、The DiplomatないしThe Japan Timesの英文コメンタリーをご覧いただければと思います。

2020/04/01

『EU離脱』書評掲載(『外交』)

『外交』Vol. 60(2020年3・4月号)に、宮下雄一郎先生(法政大学法学部教授)による拙著『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書)の書評が掲載されました。

4頁にわたる素晴らしい書評で、著者の意図を汲み取っていただいたのみならず、それを超えた新たな意義づけをしてもらったようでもあり、嬉しい限りです。ありがとうございます。