欧州のインド太平洋戦略とはいっても、「欧州」に単一の戦略があるわけではありませんし、仮にその萌芽のようなものがあったとしても、現在は新型コロナウイルスへの対応でそれどころではありません。拙稿では、パンデミックについては全く触れていませんが、それが終息した後の世界は、従来よりもEUにとってさらに厳しいものになっているのではないでしょうか。その意味でも、まずはその基礎条件としての論点を整理しておくことも有用かと思っています。Brexitの影響にも触れております。『外交』の今号は、下記のように全文が無料公開されていますので、この機会にご笑覧いただければ幸いです。
今回は主特集が中東情勢、小特集がヨーロッパです。小特集では、遠藤乾先生の「再定義される欧州 2020年代のEU像」、正木靖外務省欧州局長のインタビュー「駆動する『連結性』の外交戦略」などが掲載されています。
通常は掲載記事のうち数本のみがウェブで無料公開されるのですが、今回は、新型コロナウイルスのために外出が難しい人への配慮として、出版元の都市出版社のウェブサイトで、全ての記事が公開中です。PDFで無料ダウンロード可能です。この機会に是非どうぞ。
- 都市出版ページ:http://www.gaiko-web.jp/archives/2656
- 外務省ページ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/gaikou/vol60.html