ただ、Brexitをめぐる英国政治の混迷ぶりは深刻ですし、内外の予測をはるかに超える事態です。同時にEU側においても、Brexit問題に対処し続けなければならない状態が続くことへの苛立ちがつのっています。
そうしたなか、この連載では、英国の視点とともにEU側の視点、さらには日本のような域外諸国の視点を交え、最終段階を迎えたBrexitにさまざまな視点からアプローチしたいと考えています。すでに(1)から(10)までが東京財団政策研究所のサイトにアップされています。今後も、Brexitをめぐる情勢の推移を踏まえながら、非定期で論考をアップしていく予定です。引き続きよろしくお願いいたします。
連載記事一覧ページ:
【これまでの連載記事】
(10) 離脱撤回の理想と現実(後編)(2019/6/3)
(9) 離脱撤回の理想と現実(前編)(2019/5/31)
(8) 再度の国民投票、「承認のための投票」とは何か (2019/5/23)
(7) 再度の延期による仕切り直し(2019/4/19)
(6)「主権を取り戻す」とは何だったのか(2019/4/5)
(5) 離脱延期への厳しい対応で示されたEUの本音(2019/3/29)
(4) 北アイルランド「安全策(バックストップ)」とは何か (2019/3/22)
(3) 延期に向かうBrexit――「三度目の正直」か大幅延期か(2019/3/18)
(2) 決断の週に向けた政治的計算――「現行合意」対「合意なし」対「延期・残留」(2019/3/8)
(1) 混迷するBrexit―なぜこんなことになってしまったのか…(2019/3/4)