2015/12/27

パリ連続テロ事件を受けた欧州・中東情勢(BSフジ「プライムニュース」)

12月4日(金)にBSフジの「プライムニュース」に出演し、パリ連続テロ事件を受けた欧州情勢についてお話しました。主要部分の抜粋のテキストが番組のサイトに掲載されています。特集は、「場外乱闘 露VSトルコ 対『イスラム国』暗雲」という、何とも刺激的なタイトルでして、前外務副大臣の城内実衆議院議員、同志社大学教授の内藤正典先生とご一緒させていただきました。

当初は、パリでのテロ事件を受けた欧州の対応とシリア情勢という問題設定だったのだと思いますが、11月24日にトルコによるロシア機撃墜事件が発生したため、結果として「場外乱闘」の部分が大きくなった感じです。

テキストアーカイブ:http://www.bsfuji.tv/primenews/text/txt151204.html

(写真:BSフジ)

細谷雄一編『戦後アジア・ヨーロッパ関係史』

細谷雄一編『戦後アジア・ヨーロッパ関係史――冷戦・脱植民地化・地域主義』(慶應義塾大学出版会、2015年)が刊行されました。私は、第11章「冷戦と日欧政治・安全保障関係」を寄稿いたしました。慶應義塾大学東アジア研究所のプロジェクトとして2012年から共同研究してきたものの成果です。お手にとっていただければ幸いです。

慶應義塾大学出版会サイト:
https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766422894/
Amazonco.jpサイト:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766422899/keioup-22


上の写真には入っていませんが、本の帯(および序章)では「戦後国際政治史を問い直す」と大きく掲げられています。目次は以下のとおりです。

【目次】

序章 戦後国際政治史の新しい視角(細谷雄一)
第1章 西側同盟のグローバル化
     ――ヨーロッパ冷戦からアジア冷戦へ(細谷雄一)
第2章 フランスと東アジア、1945-1951年
     ――「第二次世界大戦の論理」と「冷戦の論理」のはざまで(宮下雄一郎)
第3章 イギリスと東アジア、1945-1948年
     ――英中友好通商航海条約交渉を中心に(林大輔)
第4章 コモンウェルスの絆
     ――マクミラン首相のアジア歴訪、1958年(小川浩之)
第5章 帝国の終焉と同盟の解体
     ――イギリスの脱植民地化政策とSEATO(水本義彦)
第6章 イギリスの核不拡散政策とインド、1964-1968年(小林弘幸)
第7章 「一つの中国」と東西ドイツ
     ――中国と西ドイツの国交正常化(福田円)
第8章 東西ドイツ関係と日本――1966-1981年(鈴木均)
第9章 似て非なる関係
     ――南北朝鮮、東方政策、EC諸国、1969-1975年(山本健)
第10章 地域間関係の制度化
     ――ECのASEAN政策、1975-1980年(黒田友哉)
第11章 冷戦と日欧政治・安全保障関係(鶴岡路人)

あとがき
索引