2013/12/26

The UK, Europe and Japan (RUSI Journal)

Michito Tsuruoka, 'The UK, Europe and Japan: Forging a New Security Partnership', RUSI Journal, Vol. 158, No. 6 (December 2013) has just been published. Security and defence cooperation between Britain and Japan has developed substantially in the past several years. This issue also includes a few other articles on East Asia by Alessio Patalano, Miwa Hirono and others.

RUSI Journalの最新号(2013年12月号)に「The UK, Europe and Japan: Forging a New Security Partnership」と題した論文を掲載いたしました。日英安全保障・防衛協力は、あまり目立たないかもしれませんが、さまざまに進展中です。今年7月には、情報保護協定、及び防衛装備品協力に関する協定が締結されました。今号には、その他にも東アジア関係の論文が複数掲載されています。

RUSI website:
http://www.rusi.org/publications/journal/ref:A52B0387F571DA/#.UrgFPPR5Or4
Taylor & Francis Online:
http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/03071847.2013.869724#.Ur9yTfR5Or4



Some useful links on UK/Europe-Japan security and defence cooperation below.
日英、日欧安保・防衛協力に関する関連リンク




2013/12/25

米英「特別な関係」の行方――シリア危機と欧州(2)

鶴岡路人「米英『特別な関係』の行方」――シリア危機と欧州(2)」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2013年12月24日)が東京財団のサイトに掲載されました。

全文URL:http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=413

今年8月から9月にかけてのシリアへの軍事介入議論のなかでは、英国が議会の議決により軍事作戦の不参加を決めたことから、米英「特別な関係」の行方が話題になりました。結局は、米国主導の軍事作戦自体が回避されたことから、「英国の参加しない米主導作戦」という前例はつくられませんでしたが、米英関係の現状と将来を考える上では興味深い事例でした。

英国においてイラク・アフガニスタン「疲れ」が拡大する一方で、オランド大統領の下、フランスの対外介入が活発化しているのは興味深いところです。西側諸国による国際的な軍事作戦という観点では、今後は、米英に加えてフランスを正面から捉えて、米・英・仏の枠組みで考えることが、より必要になるのではないでしょうか。

なお、今回のものは、2013年10月の「米欧による介入主義は消滅したのか――シリア危機と欧州(1)」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2013年10月29日)の続編です(今回の(2)で終了です)。

2013/11/19

The EU and Japan: Making the Most of Each Other

Michito Tsuruoka, 'The EU and Japan: Making the Most of Each Other', Alert, No. 36 (European Union Institute for Security Studies, November 2013) is now on-line ahead of the upcoming EU-Japan Summit in Tokyo on 19 November.

Full text PDF:
http://www.iss.europa.eu/uploads/media/Alert_36_EU_Japan.pdf



「EUと日本――互いを最大限に活用する」と題した英語の小文を、パリにあるEU安全保障研究所(EUISS)のAlertというコメンタリーのシリーズで刊行いたしました。

11月19日には東京で第21回の日EU定期首脳協議が開催されます。現在日EU間で交渉中の経済連携・自由貿易協定(EPA/FTA)と戦略的パートナーシップ協定(SPA)はもちろん重要ですが、日EUパートナーシップの潜在力を活かすためには、お互いの意識改革も必要そうです。

関連の拙稿については、2013年8月の投稿「日欧協力の新時代?」をご覧ください。

2013/10/31

米欧の介入主義は消滅したのか――シリア危機と欧州(1)

鶴岡路人「米欧の介入主義は消滅したのか――シリア危機と欧州(1)」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2013年10月29日)が東京財団のサイトに掲載されました。

全文URL:http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=409

2013年8月21日のシリアにおける化学兵器の大規模な使用を受けて米欧で高まった武力行使論は、その後、シリアの化学兵器廃棄に関する米露合意を受けてすっかり下火になりましたが、米欧による介入の諸問題について改めて考えてみました。

これまでも、これからも、米欧による介入は選択的以外にはなりようがありません。加えて、「介入したくない」のが本音だとしても、「介入せざるを得なくなる」紛争もあるわけです。介入への敷居が高くなっているのは事実ですが、介入主義の終焉を宣言するのは時期尚早だというのがとりあえずの結論です。

2013/10/22

'Japan and the World', interview with Le Banquet

My interview article 'Japan and the World: New Security Issues - Interview with Michito Tsuruoka', Le Banquet, No. 32, Summer 2013, has just been published. It is a journal published by le Centre d'Etude et Reflexion pur l'Action politique (CERAP) and I was interviewd by its editor Nicolas Tenzer last December. It is a special issue on Japan, which includes interviews with Hisanori Isomura, Atsushi Seike, Nobukatsu Kanehara, Akihiko Tanaka, Yukio Okamoto among others (some are in French and the others are in English).

Le Banquet's official website: http://www.revue-lebanquet.com/




フランスの言論誌であるLe Banquetの最新号(No. 32, Summer 2013)に、'Japan and the World: New Security Issues - Interview with Michito Tsuruoka'と題された私のインタビュー記事が掲載されました。インタビューとはいっても、17ページに及ぶ長文です。

Le Banquet誌公式サイト:http://www.revue-lebanquet.com/

2013/10/16

防衛外交の時代

鶴岡路人「防衛外交の時代」『NIDSコメンタリー』(防衛省防衛研究所)第35号(2013年10月15日)が防衛研究所のサイトに掲載されました。

(URL)http://www.nids.go.jp/publication/commentary/pdf/commentary035.pdf


「防衛外交」とは、日本語ではなかなか馴染みがないかもしれませんが、各国軍隊・防衛当局間の国際関係として、国際的な注目度の高い、いわば成長産業です。日本の防衛省・自衛隊による防衛外交も、今後、さらに大きく発展する余地がありそうです。

2013/09/10

An Era of the ADMM-Plus?

Michito Tsuruoka, 'An Era of the ADMM-Plus? Unique Achievements and Challenges', PacNet, No. 69, 5 September 2013 is now available at the website of Pacific Forum CSIS.

Link to the article:
'An Era of the ADMM-Plus? Unique Achievement and Challenges'と題したADMMプラス(拡大ASEAN国防相会合)についての小文を、ホノルルのPacific Forum CSIS刊行のPacNetに寄稿いたしました。昨年度、防衛省国際政策課に出向していた際、主に担当していたのがADMMプラスです。短いコメンタリーですが、英語でも日本語でもADMMプラスについては文献が限られていますので、現場からの視点として、何らかの参考になれば幸いです。

2013/08/28

日欧協力の新時代?

鶴岡路人「日欧協力の新時代?(1)(2)(3)」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2013年8月23日)が東京財団のサイトに掲載されました。

(1):http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=399
(2):http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=400
(3):http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=401

長くなってしまいましたので、三分割での掲載ですが、全て同時にアップされています。昨年12月の安倍政権発足以降、「地球儀を俯瞰する外交」において、日欧関係にはさまざまな進展があります。ただ、それらへの認知度は高くないようです。加えて、欧州との協力を日本の対外戦略の柱の一つとして確立できるかは、これからにかかっています。そのため、タイトルの最後には「?」を付けました。

また、関連するテーマの拙稿として、例えば下記をご参照くださいませ。

2013/07/18

Managing Territorial and Diplomatic Disputes in East Asia

Michito Tsuruoka, 'Managing Territorial and Diplomatic Disputes in East Asia', ISPI Analysis, No. 186 (July 2013) is now available at the ISPI website. The ISPI is an Italian think tank based in Milan.

Putting historical evidence aside, the paper discusses how territorial and diplomatic disputes in East Asia can be managed in a manner consistent with international law, practice and norms.

Full text PDF:
http://www.ispionline.it/sites/default/files/pubblicazioni/analysis_186_2013.pdf




イタリアのシンクタンクISPIから 'Managing Territorial and Diplomatic Disputes in East Asia', ISPI Analysis, No. 186 (July 2013) と題したペーパーを刊行いたしました。東アジアの領土・外交問題に関して、歴史的な経緯や証拠からは距離を置き、今日の状況において、緊張を激化させないための方策について検討してみました。

2013/07/12

スノーデン問題に揺れる米欧関係

鶴岡路人「スノーデン問題に揺れる米欧関係」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2013年7月11日)が東京財団のサイトに掲載されました。
(全文リンク:http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=397

米国によるEU機関及び欧州各国政府機関を対象とした情報活動が明るみになった一件についての小文です。騒動は沈静化しつつありますが、いろいろと考えさせられる事件でした。

2013/06/11

Fellowship at RUSI

I have arrived in London and will be staying here until next March as a Visiting Fellow at Royal United Services Institute for Defence and Security Studies (RUSI). Looking forward to seeing you in London or somewhere in Europe.

英ロンドンのシンクタンクRUSI(英王立防衛安全保障研究所)に訪問研究員として来年3月まで滞在いたします。先日到着いたしました。ロンドンからさまざまな発信ができればと考えております。引き続きよろしくお願いいたします。




2013/04/18

NATO and Japan as Multifaceted Partners

Michito Tsuruoka, 'NATO and Japan as Multifaceted Partners', Research Paper, NATO Defense College, April 2013 has just been published. It can be downloaded below.

(Full-text PDF) http://www.ndc.nato.int/download/downloads.php?icode=372




 ローマにあるNATO国防大学(NDC)のResearch Paperシリーズで、「多面的パートナーとしてのNATOと日本」と題した拙稿を刊行いたしました。上記URLから全文がダウンロード可能です。


2013/03/31

欧州戦術核――『国際安全保障』特集

「欧州戦術核――役割の変遷と今後」特集の国際安全保障学会学会誌『国際安全保障』(第40巻第4号、2013年3月)が刊行されました。私が序文を兼ねた概論を書き、米国、ドイツ、ロシア、核軍縮についての各論文が収録されました。関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。『国際安全保障』のなかでも、かなりマニアックな(!?)特集かと思いますが、欧州戦術核は、奥が深いと同時に、広がりのある問題でして、ご興味がおありの方は是非ご覧いただければと思います。

(とはいえ、学会の会員以外の方々は、なかなかお手に取る機会がないかもしれません。拙稿につきましては、ご連絡をいただければPDFをお送りいたします。)


【特集部分目次】
鶴岡路人「欧州戦術核問題の構図」
太田昌克「戦術核と拡大抑止――アメリカ冷戦戦略の『源流』から」
岩間陽子「西ドイツと戦術核兵器」
小泉悠「ロシアの安全保障政策における戦術核兵器の位置づけと展望」
一政祐行「軍備管理・軍縮における戦術核問題」

目次は、国際安全保障学会サイトでもご覧いただけます。

また、内外出版株式会社のサイトで購入が可能です。