2012/12/19

欧州とオバマ政権のこれから

鶴岡路人「欧州とオバマ政権のこれから」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2012年12月18日)が東京財団のサイトに掲載されました。
(全文リンク)http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=379

2008年米大統領選にあたっての欧州での「オバマニア」現象は、失望や不安に変わり、さらに米国のアジア太平洋重視の中で、欧州は厳しい立場に置かれています。加えて、シリアやイランへの対応という課題が重くのしかかりますが、米EU間でのFTAの可能性は、米欧関係の新たな扉を開くことになるかもしれません。

2012/11/28

Japan and the European Union

Michito Tsuruoka, 'The Potential for EU-Japan Political and Security Cooperation: A Japanese Perspective', in Justyna Szczudlik-Tatar and Artur Gradziuk (eds.), Japan and the European Union: Challenges and Cooperation in Times of Crisis (Warsaw: Polish Institute of International Affairs, 2012) has just been published--can be downloaded below.

(Information and the table of contents) 
http://www.pism.pl/publications/books/Japan_and_European_Union
(Whole issue PDF)
http://www.pism.pl/files/?id_plik=12280

This is a collection of articles originally presented at a conference on Japan hosted at the Polish Institute of International Affairs (PISM), Warsaw, in October 2011. Contributors to this volume include Yoshihide Soeya, Marie Soderberg, Nicola Casarini and Axel Berkofsky among others.




「日EU政治安全保障協力の可能性」と題した英語の小文が、ポーランド国際問題研究所(PISM)から刊行の日EU協力に関する本に掲載されました。2011年10月にPISMで開催された会議での報告ペーパーがもとになった論文集です。

(案内・目次)
http://www.pism.pl/publications/books/Japan_and_European_Union
(全文PDF)
http://www.pism.pl/files/?id_plik=12280


2012/11/24

DDPRを読む(2)

鶴岡路人「NATO抑止・防衛態勢レビュー(DDPR)を読む(2)」『NIDSコメンタリー』第28号(2012年11月22日)が防衛研究所のサイトに掲載されました。


今回は、NATOの抑止・防衛態勢の構成要素のうち、通常兵器、ミサイル防衛、軍備管理・軍縮について検討しました。核兵器については、前編の「NATO抑止・防衛態勢レビュー(DDPR)を読む(1)」『NIDSコメンタリー』第26号(2012年10月3日)をご覧ください。

また、類似のテーマについては、本ブログの以前の投稿「核兵器・核問題に関する時評」(2011年3月6日)をご参照ください。

2012/11/11

『冷戦後のNATO』

広瀬佳一・吉崎知典編『冷戦後のNATO――ハイブリッド同盟への挑戦』(ミネルヴァ書房、2012年)が刊行されました。私は、2010年NATO戦略概念に関する章(第9章)を担当しました。書店等で是非お手にとっていただければと思います。


【目次】

序章 NATO入門(広瀬佳一)

第Ⅰ部 冷戦後のNATO変革

 第1章 冷戦の終焉とNATOの模索(広瀬佳一)
 第2章 東方拡大(広瀬佳一)
 第3章 軍事的変革(吉崎知典)

第Ⅱ部 同盟国の論理と思惑

 第4章 アメリカのNATO戦略(渡部恒雄)
 第5章 冷戦後のNATOと統一ドイツ(岩間陽子)
 第6章 フランスのNATO政策とその展開(小窪千早)
 第7章 “大西洋派”ポーランドとNATO(広瀬佳一)
 第8章 エストニアの安全保障観とNATO(小森宏美)

第Ⅲ部 21世紀のNATO

 第9章 国際安全保障環境の変化と2010年戦略概念(鶴岡路人)
 第10章 危機管理(吉崎知典)
 第11章 パートナーシップ(小林正英)

終章 “ハイブリッド同盟”のゆくえ(広瀬佳一・吉崎知典)

2012/10/25

NATOとアフガニスタンの10年(2)

鶴岡路人「NATOとアフガニスタンの10年(2)」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2012年10月23日)が東京財団のサイトに掲載されました。全4回の2回目です。
(全文リンク)http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=371

今回は、アフガニスタン発の課題として、NATOにおける遠征任務の位置づけ、及び軍事能力について検討しました。

2012/10/18

NATOとアフガニスタンの10年(1)

鶴岡路人「NATOとアフガニスタンの10年(1)」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2012年10月18日)が東京財団のサイトに掲載されました。
(全文リンク)http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=368

NATOにとってのアフガニスタン関与のこれまでを振り返りました。全4回に分けて掲載の予定です。

2012/10/08

DDPRを読む(1)

鶴岡路人「NATO抑止・防衛態勢レビュー(DDPR)を読む(1)」『NIDSコメンタリー』第26号(2012年10月3日)が防衛研究所のサイトに掲載されました。
(URL)http://www.nids.go.jp/publication/commentary/pdf/commentary026.pdf


DDPRは、2012年5月のシカゴNATO首脳会合で採択された、その名の通りNATOの抑止・防衛態勢をレビューした文書です。今回は、NATOの抑止・防衛態勢の構成要素である核兵器、通常兵器、ミサイル防衛、軍備管理・軍縮のうち、核兵器について検討しました。

2012/07/10

Perceptions and Realities of Asia-EU Relations

Michito Tsuruoka, 'Perceptions and Realities of Asia-EU Relations', in Kerry Brown et al., The Asian-European Agenda: Ideas for Crisis Prevention and Effective Cooperation, Europe in Dialogue, 2012/4 (Guetersloh: Bertelsmann Stiftung, 2012) has just been published. The whole issue can be downloaded below.
http://www.bertelsmann-stiftung.de/cps/rde/xbcr/SID-EE928B9B-4174D829/bst_engl/Europe_in_Dialogue_04_2012_Asia.pdf


「アジアEU関係の認識と現実」と題した英語の小文を、独ベーテルスマン財団刊行のEurope in Dialogueというシリーズに掲載しました。下記URLにてPDF版がダウンロード可能です。拙稿の他にも、アジア欧州関係についての論考が多数収録されています。各人の議論はばらばらですが、それもまたアジア欧州関係の現実を反映しているのかもしれません。
http://www.bertelsmann-stiftung.de/cps/rde/xbcr/SID-EE928B9B-4174D829/bst_engl/Europe_in_Dialogue_04_2012_Asia.pdf

2012/05/17

新時代の日米欧協力を考える

鶴岡路人「新時代の日米欧協力を考える――日米欧・東京フォーラムから」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2012年5月14日)が東京財団のサイトに掲載されました。

すでにしばらく前になってしまいましたが、4月に東京財団と米ジャーマン・マーシャル基金(GMF)の共催で、「日米欧・東京フォーラム」と題された政策・知的対話が行われました。名前の通り日米欧の専門家による会議でして、そこでの議論をきっかけに日米欧協力について改めて考えてみました。

2012/02/28

EUの「協定外交」を考える

鶴岡路人「EUの『協定外交』を考える――日・EU間EPAへの視点」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2012年2月28日)が東京財団のサイトに掲載されました。
(全文リンク)http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=335

EU外交の特徴の一つは、FTA/EPAを始めとして、連合協定や枠組み協定等の各種協定を第三国と数多く締結してきたことでして、逆の言い方をすれば、EU外交は、各種協定の締結によって形作られてきたわけです。日本とEUとの間のFTA/EPAの議論をするにあたっても、この点を理解する必要があります。

これと関連して、EU外交に若干批判的な論点として、拙稿「EUの変容とEU研究の新しい課題――日本からの視点」田中俊郎・小久保康之・鶴岡路人編『EUの国際政治――域内政治秩序と対外関係の動態』(慶應義塾大学出版会、2007年)もご参照いただければと思います。

2012/02/14

NIDS Journal Article on Japan-Europe Security Cooperation

Michito Tsuruoka, "Japan-Europe Security Cooperation: How to 'Use' NATO and the EU," NIDS Journal of Defense and Security, No. 12 (December 2011) was published and now available at the NIDS website. It is an English translation of my article originally published in Japanese in October 2010.

(Full-text PDF: English) http://www.nids.go.jp/english/publication/kiyo/e2011.html
(Full-text PDF: Japanese) http://www.nids.go.jp/publication/kiyo/pdf/bulletin_j13-1_2.pdf

For a related argument focusing on Japan-NATO relations, see my previous post.

日欧(日NATO、日EU)安全保障協力に関する拙稿"Japan-Europe Security Cooperation: How to 'Use' NATO and the EU," NIDS Journal of Defense and Security, No. 12 (December 2011)が刊行されました。同誌は『防衛研究所紀要』の英語版です。タイトルのとおり、パートナーとしてのNATOとEUを日本としてどのように「使える」かを検討したものでして、基本的には、拙稿「日欧安全保障協力――NATOとEUをどのように『使う』か」『防衛研究所紀要』第13巻、第1号(2010年10月)の英訳版です。オリジナル日本語版はこちらをご参照ください。

(英語版PDF) http://www.nids.go.jp/english/publication/kiyo/e2011.html
(オリジナル日本語版PDF) http://www.nids.go.jp/publication/kiyo/pdf/bulletin_j13-1_2.pdf

2012/01/28

Workshop on EU-Japan Cooperation

2012年2月21日(火)に東京のJICA研究所にて、ワークショップ「Addressing Local Conflicts Before They Turn Global(紛争の拡大を未然に防ぐ対応を目指して)――日EU協力の可能性」が開催されます。

これは、独コンラート・アデナウアー財団(KAS)と、欧州の日本研究者の集まりである欧州日本研究上級ネットワーク(EJARN)が共同で昨年から実施している、「安全保障と開発の連関」と題された日EU協力に関する研究プロジェクトの一環で開催されるものです。同プロジェクトとしては今回が2回目の開催で、初回は、昨年9月にベルリンのKASで開かれました。今回はJICA研究所との共催です。私も報告者及び討論者として参加予定です。

ご興味がおありの方は是非お越しくださいませ。詳細プログラムと参加登録(要事前登録)は下記リンク(こちら)をご覧ください。(日英同時通訳付。)

http://jica-ri.jica.go.jp/ja/announce/addressing_local_conflicts_before_they_turn_global_-_japan-eu_development_and_security_cooperation_1.html

A workshop "Addressing Local Conflicts Before They Turn Global" will be held at the JICA Research Institute (JICA-RI) in Tokyo on 21 February 2012. It is a second workshop in the context of the research project on EU-Japan cooperation launched by the European Japan Advanced Research Network (EJARN) and Kanrad Adenauer Stiftung (KAS) last year. I will be on a couple of panels. Please see below for details and registration (advance registration is required).

http://jica-ri.jica.go.jp/announce/addressing_local_conflicts_before_they_turn_global_-_japan-eu_development_and_security_cooperation_1.html

2012/01/23

ヴィシェグラード4カ国との対話から

鶴岡路人「ヴィシェグラード4カ国との対話から」(東京財団ユーラシア情報ネットワーク、分析レポート、2012年1月23日)が東京財団のサイトに掲載されました。
(全文リンク)http://www.tkfd.or.jp/eurasia/europe/report.php?id=322

昨年12月に東京財団で、ヴィシェグラード4カ国(チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロヴァキア=V4)の各国外務省の政務局長をお迎えしての公開フォーラムが開催されました。V4諸国は独自の協力を行っており、日本との間では「V4+日本」と呼ばれる対話・協力の枠組みがあります。今回は東京で行われた政府間協議の機会を利用して、一般公開のパネルディスカッションが企画されました。日本ではあまり知名度の高くないV4ですが、日本にとっても興味深い対話・協力相手です。

2012/01/06

Defining Europe's Strategic Interests in Asia

Michito Tsuruoka, "Defining Europe's Strategic Interests in Asia," Studia Diplomatica: The Brussels Journal of International Relations, Vol. 64, No. 3 (2011) has just been published.

The articles examines how Europe's strategic interests in Asia have been presented and how they can be defined in a clearer manner. The journal is a quarterly publication by Egmont Institute, the Royal Institute for International Relations in Brussels and this is a special issue devoted to Asian security. If you are interested, I would be pleased to send you a PDF of the article. Do not hesitate to contact me.
(Table of contents) http://www.egmontinstitute.be/SD-2011-2012.html
(Table of contents and introduction in PDF) http://www.egmontinstitute.be/SD/SD_LXIV-3_intro.pdf


ベルギー王立国際関係研究所(Egmont Institute)刊行のStudia Diplomatica: The Brussels Journal of International Relations最新号に、"Defining Europe's Strategic Interests in Asia"と題した拙稿が掲載されました。表題のとおり、アジアにおける欧州の戦略的利益について論じたものです。ご興味がおありの方はご連絡くださいませ。PDFをお送りいたします。なお、本号はアジアの安全保障特集号です。
(掲載号の目次)http://www.egmontinstitute.be/SD-2011-2012.html
(掲載号の目次とイントロダクション:PDF)http://www.egmontinstitute.be/SD/SD_LXIV-3_intro.pdf